星空に現れた雲のような筋が、揺らめきながら伸びていく。少しずつ明るさを増してきた光は、やがて一気に広がり天頂へと駆け上る――。オーロラは太陽と地磁気が織りなす現象だ。わかっていても、南極の零下20~30度の寒さも忘れ、その神秘的な世界に引き込まれてしまう。
「一生に一度は見てみたい」と多くの人があこがれるオーロラ。オーロラがよく見える所といえば極地だが、北極点や南極点では実は見えにくい。そのまわりに輪のように広がって出やすく、南極・昭和基地はその真下にあたる。だから、昭和基地はその光の乱舞を堪能できる「特等席」だ。
太陽から飛んでくる電気を帯びた粒子が地球の周りに入り込み、地球の磁力線に沿って動いて、上空の薄い大気とぶつかって光を放つ。緑やピンク、赤、紫……。色も明るさも変われば、時には渦をまき、カーテンが揺らめくように、天頂から降り注ぐように、変幻自在だ。
いつどの方角にどれくらいの大…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル